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同人サークル<アレ★Club>公式ブログ(通称:「アレ★Blog」)

ジャンル不定カルチャー誌『アレ』を作っている<アレ★Club>の日々の活動記録です。

【恋愛から考えよう】恋は人を成長させる?させない?~自分のパラメーターに気づくこと/モテないやつはお見合いしよう~

堀江くらは 市川遊佐 恋愛から考えよう

時として人生の存在意義になる「恋愛」から世の中を見ていく、対談企画【恋愛から考えよう】第1回。
今回は、世間でよく言われる「恋愛は人を成長させる」という言葉から、恋愛における成長とは何か、そもそも恋愛で成長できるのかについて考えていく。

 

★対談者紹介★
●市川遊佐(@ichikawa_yusa
<アレ★Club>の副代表。「愛しているのはお前だけ」とこれまでに5人には言った。最近は「男の方がいい」と言い出す始末。

 ■堀江くらは(@kuraharu
<アレ★Club>のライター/編集者の人。恋愛コラムの依頼は一度も来ないが、本人曰く「マレーシアならモテる」とのこと。つまり顔が濃い。

 

●市川遊佐(以下:市川)
就活戦線とかで「サークルに入ってなかったらダメ」とか「彼女がいたことのないヤツはダメ」とか言われる……という話があるよね。実際そう思ってる人事もそう思ってない人事もいるとは思うけど。ともあれ、世の中にはそれに対して「そうだそうだ」という意見もあれば「そんな馬鹿なことがあるか」という意見もある。これについて、僕は「サークルや恋愛を通じないと経験しにくい類の成長」があると思ってるんです。

 

■堀江くらは(以下:くらは)
それって、たとえば「恋愛で思いやりのない人間が思いやりを学ぶ」とか?恋愛で成長するようなヤツは友人関係で成長できないだけじゃないの?今NAVERのまとめを見たけども(http://matome.naver.jp/odai/2140772609235590401)、皆が「恋愛で学べる」とか言ってるのって「思いやりが持てる!」とか「自分の悪い部分を指摘してもらえる!」とかでしょ。他には「同性にはない価値観を得られる」とか言ってる。でも、それって友人でいいじゃん。恋愛で成長するヤツって、まともな友達いないんじゃないの?

 

●市川
ああ、世間ではそういう意見が多いのか。確かにそういうのは「友人でやれ」感があるなあ。でも、恋愛関係の方が友人関係よりも「ギリギリの選択」を迫られることは多くない?俺はアレが重要だと思うんだよ。どっちもパッと見はとても重要なんだけど、どっちかを選ばなければならないって状況が。たとえば、仕事帰りに死ぬほどヘトヘトで帰ってきてLINEに彼女からのかまってメッセが来てる時にどうするかっていう状況みたいな。

 

■くらは
それはあるねえ。僕、そういうヘビーなコストを要求されるのが嫌いなんだよね。こういう言い方をするとヒンシュクを買うかもしれないけど、正直恋愛は費用対効果が悪いって感じる。童貞臭い意見だけど、それでも結構多くの女の子と付き合ってきてそういう結論に至りつつある。

 

●市川
こういう時に「死ぬほど疲れてる時にかまってあげないといけないくらいなら、別れた方がいいかな」って人もいれば「それでもかまってあげたいんだ!」って燃える人もいると思う。ここで人間は「自分が何者か」が分かると思うんだ。で、くらは君は前者だったってことだよね。まあ、僕もそうなんですけど……。でも、同時に女の子の側でも「それでもかまってもらいたい!」って人もいれば「死ぬほど疲れてるなら休ませてあげるか」って人もいると思う。女の子の側でもギリギリの選択が起こってるんじゃないかな。

 

■くらは
あー、前者みたいなタイプは……たとえばいいコンサルとかにはなれないよね。コンサルって世間では割と悪く言われることも多いけど、本当にいいコンサルはすごく親身に真面目にクライアントの抱えている問題に寄り添って考えられるもんね。ホントにデキる人って、後者みたいな信じられないようなレベルの、僕にはちょっとできないような優しさで動くよね……ウチ(アレ★Club)の永井(光暁)さんとか。

 

career.mods.jp

 

●市川
彼はねえ、ホント頭が下がる……。話題を戻すと、そこで自分の正体が分かるわけですよ。そうすると何が起こるかというと、それまで「羨ましいな」とか「できたらいいな」と漠然と思っていたことが、どうでもよくなる。「これは、僕にとっては実は一番重要なことじゃないんだ」と悟ることができる。これが成長だと思うんですね。よく就活で「自己分析が大事!」とか言われるけど、そこで言われてるのってこういうことだと思う。人には「体質的にできないこと」って案外、普段意識できてないだけでいっぱいあると思うんですよ。仕事もギリギリの状況に追い込まれるモノなので、始める前に「自分には何が耐えられて何が耐えられない」のか分かっていてほしい、ってことだと思う。人によっては愛想良くするのがどうしても無理だったりするし、人によっては数字を扱うのがどうしても無理だったりする。そういう各人各様の「無理」に恋愛という土壇場で気付かされる。

 

■くらは
それって、世間では「他の価値観に気付かされる」って言葉でまとめられてるやつなんじゃない?

 

●市川
いや、世間で「他の価値観に気付かされる」って言ってるのとは違う。僕が言ってるのは「自分の価値観に気付かされる」ってことなんだ。大切にしたい人がいて、でも他にも大切にしたいモノがいっぱいあった時に、それまでなんとなく「両立できるだろう」って思ってたことなのに、「どっちか選ばないといけない」時が来る。そこで、それまで見えてなかった自分自身に気付かされる。

 

■くらは
なるほどね。友人に比べて恋人は維持コストが高いからこそ、ギリギリの状況が生まれて自分の価値観が見えてくる、と。なんとなく分かった気がする。

 

●市川
……まあ、そういう言い方になるよね、この経済サイコパスめ。(笑)で、自分の価値観が分かると、自分にとって「重要なこと」と「もっと重要なこと」の区別がハッキリできるようになるので、自分はどう生きたいのか決然と決められるようになる。なんとなく選択してから「ああしておけばよかったー」とか不平を言う可能性が減るワケです。「少なくともあの時見えていたモノで判断すれば、人生を何度やり直しても同じ選択をするだろう」と言える確率が上がる。

 

■くらは
「維持コスト」とか言っちゃうのは経済学じゃなくてボードゲームのせいだよ。(笑)ボドゲサイコパスって呼んで!それはいいとして、じゃあそもそも恋愛で成長することは可能だと気付いたとして、それに気付いた人って恋愛に成長を求めるようになるのかな?それはなんか違くない?恋愛って、心の安定や癒やしを求めてするもので、もし互いに対立することがあったとしても、それは将来の安定した家庭のために必要なものなんじゃないかなぁ。

 

●市川
「成長したさ」で恋愛するのは違うだろうな。だってそれはただのエゴだもん。癒やしや安定が欲しくて、ってのもエゴを感じるから、それを恋愛と言えるかは怪しいと僕は思う。まあ最初は下心から始まることもあるだろうけど、相手のためになりたいと思えるような関係が恋愛じゃないのかなあと僕は思うので。その結果として安定や癒やしが降ってくる。

 

■くらは
ところで、こういう話で盛り上がれるのは今まで恋人がいたことがある人だけだと思うんですよ。今まで恋人ができなかった人にとってはどうでもいい話なわけで(恋愛成長しないでググルと『なぜ成長できないか?』という記事が出てくる)。じゃあ、恋人ができない人は失敗し続ける恋愛から何を学べばいいんだろう?

 

●市川
えっ、そうなの?(言われた通りにググって)うわあ、どうもそうっぽいね……知らなかった。一応、どんな人でも恋人ができる方法はあると俺は確信してるんだけどね。「身ぎれいにする」とかそういうモテる奴同士の間でしか細かいニュアンスが伝わらないような、モテない人からすると意味不明な説教とかでは無しに。マルコフ連鎖モンテカルロ法ってヤツで……って、この話難しいかな。

 

■くらは
MCMC法ですね。簡単に説明しちゃいましょうか。要するに「毎回条件を変えて試行回数を稼ぎ、良かった点・悪かった点をメモしていくことで良い点を増やし、悪い点を減らす」というやり方ですよね。シミュレーションゲームとかボドゲでよく使うヤツ。

 

●市川
そう、そういうこと。でも、このやり方にも向き不向きがあって、たまたまの成功体験にすごく引っ張られちゃって上手くスコアリングできない人とか……そもそも、恋人ができない人って自分を変えたくない、頑固な人が多いじゃない。まあそういう人は、そもそもこの方法が出来ないので、その試行錯誤できない自分ってのが「自分の正体」だと思うんで……うーん、やっぱり諦めてもらうしかないのかなあ。

 

■くらは
恋人ができない人は、自分が恋愛市場に向いてないことを学んで、お見合いをすればいいと思います。さっき市川さんが挙げたような頑固な人って、良く言えば真面目なことが多いと思うんで、お見合い市場だと有利な位置に立てることもあると思う。

 

●市川
今「お見合い」って言うと街コンみたいなものがあるけど、あれってアッパー系なノリみたいじゃん?そもそも街コンに行ける人はある程度行動力がある人ですよね。でも、そういうコミュ力的なのと距離を置いた、古き良きお見合い文化にも需要はあると思うんです。需要があるなら市場が成立しうるハズなんで……そうしたwebサービスがさらに普及して広く社会に受け入れられるようになればいいなと思います。それに、マッチングアルゴリズムとかも発達してきてるだろうし、十分ありうる未来だと思いますよ。碁や将棋で人工知能が最高峰のプロに勝つ時代だし、「人工知能を使った方が自分の経験で選ぶよりも相性のイイ人と出会える!」というのが常識になる日も近いんじゃないでしょうか。

 

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▲モテない<アレ★Club>代表の山下泰春
この話だと恋人いるけど親密になれない「恋愛キョロ充」は一生成長できないな!!

 

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