同人サークル<アレ★Club>公式ブログ(通称:「アレ★Blog」)

ジャンル不定カルチャー誌『アレ』を作っている<アレ★Club>の日々の活動記録です。

【レポ】代表(23歳大学院生)に街コン行かせたら見事に爆散した件


★対談者紹介★
▲山下泰春(@yasuharu_are
<アレ★Club>の代表。今月街コンに行ってきた。

◆永井光暁
<アレ★Club>の事務局長。コンパ的なものには行ったことがない。

 

▲山下
「出会いがない、とにかく出会いがない」って最近文句言ってたら永井さんに「街コン行け」って言われたんで、一緒に作戦まで事前に立てて行ったんですけど、全然ダメでした。永井さん、私の参加費返してください

こういうイベントではいつものことですが、女性が3,000円程度だったのに、男の私は2倍くらい払って、なんか安い食べ放題&飲み放題をつまみながら「つがい」を見つけるだけの簡単なイベントでした。分かってましたけど。ただ、それにしても徒労の感が否めない。

 

◆永井
まぁ、基本的に街コンは男性の方が参加費が高いからね。そうでもしないと女の子も来ないだろうし。メシも別に期待してたワケじゃないでしょ。そもそも、異性と話すのに食ったり飲んだりするヒマとかなさそうだし(笑)なので、そこは文句言いなさんな。で、ちゃんと作戦通りにやったの?

 

▲山下
やりましたよ。周りの男ども全員をぶっ飛ばして私が一番だと見せつけるために国公立大学の院生という学歴を最初にぶちかますってアレですよね。学生コンだから周りの連中も学生のはずなので、まずはそこで差をつけてやりましたよ。その結果、ドン引きされたんですが。

お世辞にも真面目そうな見た目から程遠い私が大学院生っていう時点で、なんか男どもだけでなくて女性の参加者の方々もみんな固まってしまったんですよ。そもそも学歴を言ってたのは、私の他には女性が一人いただけでしたし。

 

◆永井
えっ、作戦大失敗?

 

▲山下
大失敗です。驚嘆の声が上がりましたが、アレ絶対「うわ、こいつなんやねん」って思われてましたよ。

 

◆永井
マジかー。でも、皆さん学生さんなんでしょ?学生限定となると、ある程度学歴がモノを言う印象があったから、それを押せば話の入口になるかなって思ったんだけどね。でも、学生コンだと学部とか研究科とか、あるいは専門の話に少しくらいはなると思うんだけど、来てた女の子のそういうのってどうだった?

 

▲山下
意外と理系の人が多かったですね。薬学とか、看護みたいな。ただ、主に学部生なので専門の話とかはできませんでした。しかも「どうして●●学を勉強しているの?」と聞いてみたりとかもしたんですけど、明確な答えが返ってくることもなかったです。結局、このご時世に大学に勉強しに来ている人はあまりいないってことなんですかね(憤怒)

あと、院生も一人いたんですけど、その人も「なんとなく進学しちゃった」みたいな人でした(激怒)

 

◆永井
薬学とか看護なら「手に職をつけたいから」みたいな回答がありそうだけど、それもなかったのね。

今回の結果が全てではないだろうけど、「学生コン」と言えど、学歴とか研究の話をしても、あまり意味がないってことなのかな。えっ、じゃあわざわざ「学生」って看板つけてるのはなんでなの?そもそも学ばないのに「学生」とは……「学生コン」とは……。

 

▲山下
既に私たち、意識が高すぎたんですよきっと。普段「意識高くしすぎてもダメ」とか言ってる私たちですが、世間の目から見ればもう手遅れだったってことです。ああ、やっぱ私は学問してない女の子とは付き合えない!

 

◆永井
院生ですら「なんとなく院生」なのであって学問したくてそこにいるわけじゃないとすると、山下君が求めるような真の院生女子とか高学歴女子とかと出会うハードルは高そうだねぇ……。

 

▲山下
しかもなぜか社会人が数名いましたしね(笑)どうせ人数が足りてなかったんでしょう。募集人数は男女ともに30名ずつだったんですけど、実際行ってみたら男女合わせて18人(男性:9名、女性:9名)でしたからね!もう!半分以下じゃねーか!しかも、これは後で話しますけど、内情はもっと酷い

 

◆永井
大学生とかのうちから街コンに来る人って結構レアなんだろうね。普通、街コンっていうと社会人同士の出会いを促進する目的の方が強いはずだし。多分、出会いの場がまだ多いと想定される学生同士というものは需要があまりないんだろうね。

実際、若いうちは学生なら男女共にサークルとか大学の友達繋がりとかで出会いはあるだろうし、最悪出会い系を使えばどうとでもなりそうだしね。

 

▲山下
いやでも、一丁前に大人になっても世間はこんなにフワフワしてるんだって思うと私、就職してからも気の合う女の子を見つけられる気がしませんよ……。

だって、まず最初に自己紹介をしたんですよ。男女3人ずつ向かい合って着席してからプロフィールカードみたいなのを書いて、それを元に趣味とか語ってもらったんです。もうね、趣味という趣味が思いつかない人が山ほどいるんですよ。特に女性!

私も、なるだけ大学院生にまとわりついているであろうインドアなものを避けて、ハイキングとか食べ歩きみたいな、アウトドアなものを書いたりしたのですが、効果があったとは思えない。第一、自分の趣味すらない人が他人の趣味を気にしますか?一体、彼ら彼女らは恋人に何を求めてるんだ……。

 

◆永井
なるほど。それで、ここまでの話から推測するに出会えなかったと。でも、自分好みの女性がいなかった以外にも反省点はあるでしょ。流石に「自分は正しくて相手が悪い」なんて腑抜けた言い訳はしないよね?

 

▲山下
はい、言い訳はしません。今回の私の敗因は、第一に見た目がヤンキーだったことだと思います。他の人はほぼ全員、真面目そう、あるいは誠実そうな装いをしていましたからね。他の人の会話が盛り上がるように色々と引き立てたりもしたんですが、第一印象でのビハインドは取り返せなかったようです。

というのも、あんまり女性と話してなかったりとか、趣味がPC・ゲームみたいな人でも、カップル成立してたりとかしてましたからね!普通の格好をして何もしないのが正解だったみたいです!(憤怒)……まあ、とにかく、悪目立ちしすぎました。

 

◆永井
山下君、見た目はタダのヤンキーだからね(笑)まぁ、結局『人は見た目が9割』ってことですね、分かります。

でも、逆に考えれば、趣味がインドアだったり、地味なタイプでもカップルは成立するってことだから、そういう人でもワンチャンあるってのは救いでしょう。立派にカップル成立してたんだからそのイベントだって大成功だったわけじゃない。成立したカップルが続くかどうかはともかくとして(笑)

話題を変えるけど、さっき「内情はもっと酷い」って言ってたよね?チョットその辺りの話をしてくださいな。

 

▲山下
実はサクラが一人いました。なんかすごいメシ食ってる女の子がいて、「そんな食って大丈夫なの?」って聞いたら、途中で打ち明けられて……。まあ、「人数が告知よりずっと少ない」って辺りで、勘の良い永井さんは気付いていたかもしれませんが。とはいえ、最終的にその人と一番仲良くなりました(笑)だから、帰りもお互いの身の上話をしながら途中まで一緒に帰ったりしましたね。ただ、残念ながら彼氏持ちでした(泣)そのサクラの子のことが好きだった男の子は可哀想だなあ。

あと、今考えると出会い目的かどうか怪しい人がチラホラいましたね。他に目的があって、ついでで参加してる……みたいな。だから、自己紹介の後のフリートークの時間でも、女子会が始まってたりとかしてました。

 

◆永井
あー、ホントにサクラっているんだねぇ。ってか、サクラと仲良くなるとか、ある意味で勝ちじゃん(笑)ある意味でサクラじゃなかったんじゃない?だって、良い思いさせてもらったんだからさ!夢を買ったと思いなよ(笑)

でも、話を聞く限り、同性で仲良くなるパターンみたいなのもある感じなのかな?その意味で、参加してた男性と仲良くなれたりとかしなかったの?

 

▲山下
そのサクラの子を好きだった男の子とは仲良くなれそうだったんですけど、結局連絡先まで交換するには至りませんでした。その男の子的には、利益があって私と一緒にいたような気がします。私は結構その場で話題を振ったりする立ち回りをしていましたから。割といい仕事したんじゃないかなあ。まあ、その人もカップル成立はしませんでしたが。

それで、仕方ないので帰りに古本屋に寄って、ジンメルの『愛の断想/日々の断想』を買って帰りに読みました。彼の恋愛論も、彼の貨幣論とか都市論みたいに、相互作用を基調とした恋愛論を展開しててですね……。

 

◆永井
はいはい。なるほど、とりあえず散々な街コンだったというワケだね。まぁ、悔いても仕方ないので、次に向けて頑張りましょう。それに、勉強になったでしょ?授業料よ、授業料。だから払い戻しはしないよー。

 

さて、はたしてウチの代表に彼女はできるのか?
読者の皆様、今後にご期待ください。

 

街コン行ったら人生変わったwww?彼女メガ盛り量産法?

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 これ読んでから行くべきだったね^^

愛の断想・日々の断想 (岩波文庫)

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人は見た目が9割 (新潮新書)

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つーか、よくよく考えると社会人中心の<アレ★Club>の代表が学生ってアレだな。
by堀江くらは